Dunu Blanche レビュー未満感想文以上

Dunuから出ている便利なリケーブルアイテム、Blancheの感想文。
製品の大雑把な概要は以下。

  • 銀線
  • 2pinとMMCXの2タイプ有り
  • ジャック部を交換可能なシステム ←重要

ジャック部分の交換システムはDitaのアレ的なやつで3.5mm、2.5mm、4.4mmの3種類が最初から同梱されていてオプションでType-Cもある。Aliでは単品販売もされているのでピン曲がりなんかが起きたときも安心。

ジャック交換のシステムは、引っ張って抜く、マーカー位置をあわせて押して挿す。それだけ。
めっちゃかんたんで道具もなにもいらない。ただ単に挿さっているだけということではなく、ロックパーツごと引っ張る、という抜き方なので勝手にポロッと落ちてることもない。ここ最高。

開封するとジャックや分岐部など全部のパーツにビニール保護がかぶせてあってちょっと面倒だった。
丁寧なのはいいけど過剰包装で、出して使えるまで時間がかかる。
ケーブルそのものはそこそこの太さがあるのに物凄く柔軟で、多分この世に存在するイヤホンケーブルすべての中で一番じゃねーかと思えるくらい異様に柔らかくて全く反発がない。ここ最高。

実際にDapに挿して外で使ってみた。
交換システムの都合上ジャック部が長いのが曲者で、何に入れていてもケーブル基部が周囲にぶつかってしまう。

ジャック部分が替えがきくがその上部で断線したらどうしようもない。
太さはあるのでそう簡単にお陀仏はしないと思うが、扱いに慎重さが要る。
あとは透明な被覆の耐久度が不明(多くの類似の製品は1年で緑化するかケーブルが硬化するか両方が起こる)なので、変化があったら書き足すことにする。

aurender FLOW

Dropで頻繁に安く出てるんで結構知ってる人もいるだろうなって機種。

その割には情報が少なかったのだけども、公式にバスパワーとバッテリーの両方に対応していると書いてあった。
そこで、PCの据え置き機材として目論んで購入したんだけどもその点では少し失敗だった。
バスパワーで駆動するというのは9割嘘で常にバッテリーを消費する。バスパワーはバッテリーが減るのを抑える事しかできない。
正確にはDAC/AMP部分は常時バッテリー駆動でコントローラはバスパワー駆動、それに加えて充電を行うことで稼働時間が延ばせるという感じ。

実際10時間以上余裕で駆動するんで、不使用時に充電しとけば大きな問題にはならない。
ただ、充電が必要な据え置き機ってなんなんだ…年単位で考えれば無視できない手間なんだよな。

あと、バスパワーによる充電速度の不足は付属ケーブルの問題とかかもしれないんだけど、Micro USB 3.0ってもう半分化石みたいなやつなんで選択肢があんまりない。
いいのを調達したら再評価するかもしれない。

音については全く文句ないです。
クリア・シャープ・ドライ気味で線の細い綺麗な音です。
高音がよくでているので人によっては疲れるかもしれない。

Campfire Audio C/2019 Q4 のかんそうぶん

ふわっとひろがる美音系。明るく腰高、ブライトな音調。
低音についてはスカスカで、余韻や残響もあまりなくここだけ硬質。

ふわっとした感じが強いので、一聴するとモコモコ系に聞こえるかもしれない。
しかし線が太いということはなく、クリアな見通しは確保されていることがしばらく使っているとわかる。
若干スルメ気味。フラットや万能系とレビューされているものは音量バランスだけを論点にしているようにみえ、ちょっと疑問を感じる。

万能系ではないと書いたが何に合うんだと言われるとそれも難しい。キレを要さないあれこれかな。
なんかこういう音の安いイヤホンありそうだなしらんけど、というあんまりよくない想像も浮かんでくる感じで絶対的なクオリティが秀でているようには正直感じなかった。

音とは関係ないけどパッケージが特殊で一度開けるときれいに閉じることができない。
中古売買を考えている人は一応留意すべきかも。

Astell&Kern AK 第2世代&第3世代&第4世代をMedia Goでかんたん管理

かつてWalkmanの管理ソフトだったMedia Goは、汎用性があって今でも便利。
Androidの機種ならスマホは大体なんでも管理できるし、中身がAndroidベースのAK第2~4世代も快適管理できる。
アルバム単位でしか聞かない人はともかく、プレイリストを多用する人には特に推せる。俺の場合は、MediaGoで管理できるのがわかっているからAKを重宝している部分もあるんだよね。

尚、インストール時に脆弱性が確認されているので新規にインストールすることをオススメはしません。既にインストールされている人向けです。

AK第2世代&第3世代

AK100iiとAK380とAK70で動作確認。
右クリックD&Dの「詳細転送」で「フォーマットを変換しない」にして転送するだけ。
転送速度自体は速くないので何か処理しているっぽい時はちょっと待ちましょう。
プレイリストも何も手を加えずそのまま動作する。
ただ、たまに中身がないなどおかしくなってしまうので、その場合は下記手順で再転送する。

  1. MediaGo上で機器のプレイリスト削除
  2. エクスプローラで機器内のplaファイルを削除(musicディレクトリ内)
  3. 再転送

AK第4世代

SE100とSP1000Mで動作確認。
右クリックD&Dの「詳細転送」で「フォーマットを変換しない」にして転送するのは第3世代と変わらない。
ただ、第4世代はこのままではプレイリストが認識されない。
エクスプローラで該当plaファイルを「music」から「playlist」ディレクトリへ移動。
SDのものも内部ストレージ移動でOK。
中身の書き換えとかは必要なく、これだけで認識されます。

MediaGo、起動中にファイル移動させても爆速で拾ってくれるし、デザイン的にも現行のなんだっけかのWalkman管理ソフトより断然いい。謎のリソース食いを除けば管理用としては基本有能なソフトなんだよな。AK以外でもFiioのX5iiなんかも一手間(プレイリスト内のパスを全部置換するだけ)かければ管理できた。これを投げ捨ててしまったSonyの判断を疑うよ。

AK380修理

2.5mmジャックの不良とバッテリ交換でAK380を修理に出していました。
かかった日数は返送まで8日。早い。
費用は12000円ほど。安い…

故障が起きてもこれならば、AK第三世代の中古は今の価格ならかなりお値打ち感ある。
ただこれが基盤交換になると8万円近いようなので、症状次第ってとこだよな。

帰ってきてびっくりするのは2.5mmジャックの締りの良さ。
壊れる前から随分緩くいたんでいたことがよくわかる。

新しいDAPも考えていたけど、音質的にはどれも味付けがあるのが気に入らなくて、当分ニュートラルで無味なAK380で行こうかなと思ってる。

PW Audio “Vanquish” Loki

リケーブルの話はあんまり書かないけど、味付けが強くて面白いので記事にしておく。

PW Audioは日本でも取り扱われているブランドですが、すべての製品が取り扱われているわけではなく、いくつか国内では未発売のシリーズがあります。
Vanquish seriesもそのひとつで、同シリーズでは価格的上位にXerxes、下位にSaladinという製品があり、Lokiは丁度真ん中のものです。
昨年のBlackFridayのセール時にMusicSanctuaryより購入、国内では試聴の機会はないので選択の理由としてはフィーリングです。
見た目、名前、国内未発売、等々。まぁ気になってしまったわけ。綺麗だし。

XerxesとSaladinは銀線銅線のハイブリッドタイプ(使用割合ほかが違う模様)で、見た目にも2種類の導体が使われていることが見えるもので、Lokiだけ見た目が銀一色。
実際にはLokiも銀7割銅3割の合金導体らしいので、Vanquish seriesはいずれもハイブリッドながらそれぞれアプローチが違うという感じでしょうか。

音質について

リケーブルには大した効果がないというか、付属品から代わり映えがしない程度のものも多いですが、Lokiはかなり味付けが強いケーブルです。
Maverick IIで使用している所感としては

  • バランス上は低音の量感が増す(←銀主体線なのに)
  • 全体に音の厚みが増す
  • ややウェットな傾向
  • シャギー感のようなものが皆無で耳あたりが非常に良い、磨かれたガラス玉のような印象

他社製品で有名所でいうとBeat AudioのVermillionが近い印象。
でも、あれよりかなり味付けが強い。Maverick IIがMentor V2っぽい音調に近づきます。
元々Lune Mk4を使っていてそのドライな味付けと異なるので極端に感じるのかもしれない。

Maverck IIで使う場合はイヤホン自体の素性とは異なる方向性なので好みが別れると思います。弱点を補えるという視点で俺は気に入っていますが、ドライで軽快な音調に価値の重きを置く場合は合わない可能性が高い。

使い勝手とか

ケーブル自体の取り回しは良いほうですが、癖は割と付きやすいです。
あと、今の季節のように温度が低いとケーブル自体が硬いかも。
金属製のスライダーは見た目は格好いいですがすぐに滑り落ちてしまってあまり役に立たないです。
購入時のオプションで4芯と8芯(追加費用でほぼ倍額)が選べます。俺は4芯なのでここの記事は4芯の話です。

これ国内で出したらそこそこ人気でそうなんだけどなぁ。
見た目綺麗だし。見た目綺麗ってのはアホっぽいけど、安くない買い物にとってはなかなか無視できない要素。
ただ被覆はPVCらしく、皮脂での劣化が避けられないので最終的に酸化するなりしてしまうかもしれない。

AROMA Musical Box Early のかんそうぶん

AromaはWitchgirlの頃から気にはなっていったものの実機の音傾向が好きではなくて購入には至らなかったんだけど、シリーズも変わってどうなのかということと、単に見た目が好みだったので買ってみた。結果、結構満足している一本です。
感想文もあまり世に出ていないようなので箇条書きで。

  • 外観が美しい。付属のケーブルは真っ黒で色気がないので差し替えてる。
  • 装着感はWitch Girlシリーズ同様に素晴らしい。フォームタイプを使う必要がないのが大きい。
  • 装着感自体はいいんだけど、少しでも左右で位置がずれると音がガラっと変わってしまう。他の機種と比べて差が大きいのでちょっと驚いた。移動中なんかだと気になるかもしれない。
  • 音はもこっとしてたWitch Girlシリーズから変わってクリアで見通しはいい。UMとかが好きで前作を敬遠してた人は一聴の価値がある。全体的に角がとれたまろやかな音で、刺さりやシャンシャン感、耳に攻撃的な部分がない。
  • 俺の聴感上はピラミッドバランス。低音は量感多めで広がるタイプではなく弾力的なタイプ。これがノリをよくしてると思う。どことなくテンプロに似ていなくもない。
  • 曲にもよるけど、低音は近く、中高音は遠めかつ広めに聞こえる。つながりが悪いわけではないが、この点においてあぁ2ドラなんだなぁという感じはする。
  • Aromaの全機種中で俺はこれが一番好き

付属のケーブルはよくあるL字の真っ黒いやつ。

外箱はめちゃくちゃいいんですが、

中身は本体の他はメタルケースとacoustuneのイヤピが入ってるだけという凄まじい割り切り。

俺は付属品ごちゃごちゃされても殆ど使わないので、この割り切りは好きですね。
ちなみに冒頭のリケ済みの写真は、Azlaの純正バランスケーブルです。
選択の理由は…99%外観。だって綺麗やん?

Seiun PHA PA-1

遅れに遅れて想像上の存在と化していたCyberdriveのseiunシリーズ(既発売分は除くCF品)のPHAが唐突に届いた。
事前に住所確認だけあったけど発送の連絡はなかった。
俺の場合はなんとなくおもしろそうだから出資してたというレベルなので特に困るも何もないが、やはりきてみると嬉しいし不具合にはがっかりするわけで。

包装はまともなんだけど恐らく元の段階で想定してないイヤホンがおまけではいってるおかげでもこもこしとる。

質感は良い。が組み立ての品質はよくない。

例えばボリュームノブが筐体に対しって斜めってるとかそういうところ。回転させるとずりずり擦れる感じになる。他の人のツイッターなんかを眺めていると個体差が激しいのか液晶が斜めってるようなものもあるらしい。

質感がよいというのも見栄えの話であってたとえばジャック周りの真鍮パーツっぽいところはシールのように貼られているだけだとか…

なぜかハイレゾマークは印刷されていてとれない。俺はこれだせーと思うんだがw

もう散々他で出てますがいくつか問題が。

2.5mmのピンアサインが変で実質(そのままでは)使えない

開発に連絡したところ問題は認識している旨返信があり、仕様ですで通さないのなら設計ミスかなんかじゃないんかねえ。
ちなみにアサインは変換すれば済むので、ヤフオクで変換ケーブル作成している方がいらっしゃるのでどうしても使いたい人は覗いてみるといいです。

ボリュームノブの表示が逆

逆…やな。
まぁこれは自分が知ってれば大丈夫だろう。

内蔵プレイヤーは無理

個人的にはどうでもよくて、説明が面倒なんで省く。
調べれば誰かが書いたものが出て来る。

アナログはノイジー

これはもうUSBだけ考えたほうがいい。

USB入力は音はいいがバスパワーで動かない

USB入力は音は間違いなく良いので、PCで実質据え置きで使うのもいいと思う。
2.5mmが使える(使えないんだけど)据え置き機ってあんまりないし。
バスパワーで動かないので常用するのであればUSB2本使うことになるけど、
バッテリーはかなり強力なので数時間の運用なら全然一本で問題ない。

ただしばらく使ってみるとUSBでもホワイトノイズが気になってきた…
バッテリ駆動時と電源供給時で少し違うんだけどどっちにしろノイズが消えることはない。

UM Mentor V2 をカスタムにリシェル

UM Mentor V2 をユニバからカスタムにリシェルしました。

表題のとおりです。
初のカスタムであり、そして当面はこれでいいと思える暫定終着駅。
Mentor V2は一年使って飽きがこなかったので、今更手放すこともなかろうと、リシェルをオーダー。
イヤーピースがウザいってのも理由のひとつでしたが、使ってみるとカスタムはカスタムで装着感が独特で、これは一長一短かな。
初めてカスタムを作る人は、インプレ採取時、ややゆるくなるようにしたほうがいいかもしれないと思いました。

UM本社のリシェルは新規にカスタムをオーダーするよりずーーーーっと安く上がりますが確か国際版のみの対応。
国内版なら価格差的に最初からカスタムいっとけば?と思わなくもないけど、音がユニバーサルとカスタムは少々別。
低音に関して変化が大きく、量感が増して弾力感が少し減じます。
総じて低域の存在感が強くなったと感じられるでしょう。
人によるだろうけどユニバのままのほうがいい人も少なくないと思うなぁ。

ちなみにデザインは
フェイスプレート:C1 BK Carbon Fiber Large
シェル:54 Inky Green
ティップ:01 Clear

青はMaverick、赤はMavis、紫はMasonのイメージがあったのでメインを緑に。
画像サンプルの印象より、好みの濃いめエメラルドグリーンな感じの実物に仕上がったので非常に満足。

AK380を買いました

Astell&Kern AK380を買いました。

なぜ今AK380なのか?一言で言えば、購入に値する金額に落ち着いてきたからですね。
当初の小売価格は50万に迫るものだったものの、徐々に価格を下げ、SP1000の登場による旗艦機の交代もあって現在では新品で22万そこそこ。
中古なら13~16万で良品が入手可能。eイヤのキャンペーンならDignisケースがついてくるものを処分すると実質10000円程度のキャッシュバックまで見込める。
と考えると、一気にお値打ちに見えてきませんか。

実際のところ、今この価格帯以下で選択肢は多いです。
AK第三世代の中から選ぶにしてもAK320、AK300も順当に価格を下げており、手に届きやすいところにきている他、AK70もあまり価格は下がっていませんが選択肢。
他社にしてもDX200とかfiio X7 3rdといった飛び道具的な機種もあれば、サポートに安心感のあるWM1Aもある。DP-X1AやXDP-300Rも手頃な価格で存在感を示している。
その中で、俺はブランド的憧憬を含むいくつかの嗜好でAKを選択し、上を見ると気になって仕方がなくなる可能性から380を選択しました。
SP1000は金額的な意味で諦めがつくので、視界から排除できます。
最終的にはMentor V2との組み合わせで常用することになる(今は諸事情で手元にない)ので、音質的なシナジーでいうとややソリッドなAK320のほうがマッチしている可能性もあったんですが、妥協したなと感じると後々悪い意味で響くと判断します。
店頭試聴はいずれも短期間のみ、俺はあれがあまり信用できず(環境の違いとかテンションとか色々)実際に暫く使ってみないと判断がつかないので、少なくとも嫌いではないことが確認できていればそれでいいと考えています。

外観はガジェット好きの心を捉えるであろう不可思議クールな形状です。
問題は、防護面でよいケースが社外品を含めても存在しない事ですかね。
どのケースでもどこかしらの角、つまり塗装の剥げやすいところが露出します。
このデザインを活かしつつ全ての角を防護するのは無理かもしれない。

この、カバーがボタンを覆う部分がまたくせもので、慣れれば押し分けくらいはできるんですがDAPを掴んだ際に高確率でボタンを誤操作します。なにせケース内に覆われているボタンは筐体に対して同じ高さではなく、出っ張ってますからね。正直なところ、使用感としては、設計上の欠陥なんじゃねーの?とすら思わなくもない。
なので、ボタンを覆わない仕様になっているIncasのBlackケースがほしい…
中古でも売ってくれる方募集してます。
いませんかね?

運用してると横を掴むのではなく、自然と前面と背面を掴むようになってきました。
これは画面に指紋がつきますが、そもそもタッチパネルなので問題にはなりませんね。

あと、コレはよく言われてるとこですがボリュームダイヤルの操作感は正直ちゃっちいです。
絶対これ壊れるよなーと感じさせてくれる玩具感。
回転に必要な力が軽すぎる、怖いくらい。

音質面は散々語り尽くされているのでさらっと触れると、精緻なデッサンのような音だなと。SP1000はある種エロい音だと思うんですが、380にはそういう色の載せ方はありません。
メリハリはしっかり、音の粒立ち・見通しも素晴らしく空間的広がりも感じられる。
しかし色気があるわけではない、デッサンの裸婦画みたいだなと。
これがモニター調といわれるところなのかと、暫くつかって理解できました。

俺はこれまでXDP-300Rをメインに使ってきており、AK380を挟むことでXDP-300Rのキャラクターというものも見えてきました。
XDP-300Rはソリッド系であってもFiio X5ほど輪郭線の太さがないと思っていたんですが、それでもAK380と比べると随分違いがあることに気付かされます。
このDAP間のキャラクターの差がかなり大きく、結果として俺は楽しめていますが人によってはAK380はつまらない音かもしれません。
ちなみにノイズはすべてのタイミングで、殆ど、というか全くに近いレベルで感じられません。
オプションのアンプはノイズがでると聞いたことがあるので、それが確かなら、良さをスポイルする公式オプションってどうなのって思いますね。

操作性、機能面についてはAK connectで遠隔操作できる点を除いて300Rの圧勝だと感じます。
基本的な操作面では、Androidの戻るやホームが使えるほうが使いやすいと感じる他、肝心のメタルタッチセンサー・ホームもカバーに覆われる範囲にあるため(感圧式なので押せば動作はしますが)使いづらいです。
XDP-300Rにかぎらず、国産のDAPはUI面については他国製より洗練されているなという印象。
あと細かいところでいうとアイコンの意味、「今の状態を示しているのか」「押せばこうなるということを示しているのか」で困惑させられます。
AK380は押せばこうなるということを示しているタイプです。
オンオフを明暗で区別されている機能もあり、わかりにくいです。

プレイリストの編集や管理なんかも正直使い勝手には差があります。
ただ、プレイリストや楽曲の管理についていえば、元々Walkmanを使っていてMediaGoでプレイリストも楽曲も管理している俺としては、そこまで差になりません。
380も300Rも両方MediaGoで管理できるからです。
(MediaGoは右クリックでドラッグする詳細転送を使うことで勝手に変換される問題はほぼ解決するので試してみてください。便利です)

先に述べたAK connectはDLNA機能なのでいろいろできるんですが、実際運用する際にはスマホをリモコンにする使い方が主になると思います。
これは何をどう指向していようがニーズはここにあるよなぁと俺は思っています。
AK connect自体についての詳細は調べてもらうのが早いので割愛するとして、今年登場したV2版アプリは現在の再生リストがすぐ空になってとまってしまう不具合に見舞われていて、俺は古いほうのアプリを使用しています。ポケットに入れるには重いことと、そもそも落下させる危険に晒したくないレベルのDAPなのでカバンの中に入れて遠隔操作できることは大きな強みです。
そうなるとあのごっつい外付けAMPが存在することも、まぁ道理にかなった話なのかなと思えてきます。

運用していて気づきましたがPCからの給電だと全然充電進まないので常用にはACアダプタ必須だと思います。

据え置きにカネかけた方がよくない?って話

ポータブルに投資するより据え置き環境に投資したほうが、って話はよくみるんだけど個々人のライフスタイルや住宅事情を全く汲んでいないおせっかいな話だよなぁと思いますね。俺の場合、家にいるときは起きてりゃ大概PCの前にいるわけなんだけど、そこで音楽は勿論聞いている。聞いているけれど、どうも真剣に聞いていないんですね。ゲームしてたり、動画みてたり、なにかしらのついでに音楽もつけているにすぎない。最も真剣に音楽に聞き入っているのは、俺の場合はポータブルで聞いているときだった。だから投資の価値はここにはあるし、逆に据え置き環境については最低限ひどいものでなければいいということになります。

ついでレベルの話にはなりますが、AK380はUSBDACとしても使用可能です。
PC据え置き環境で2.5mm出力のある機器って少ないから、メインのIEMが2.5mm仕様で使っているなら、家でも外でもそのまま使えて勝手がいいかもしれない。
変換端子の類は不格好なこともあるけど長くなるので事故って折りそうな不安感があります。