qdc Tres 感想文

5年前のそこそこ高級機。
割と安く入手できる機会があったので購入して現在メインで使用中。
150台しかないこともあってレビューが少ないので簡単に感想を書く。

ここが明確にだめという点のない、ツッコミどころの少ない優れた音質のイヤホン。
モニターではなくリスニング調だが、低中高音のバランスもとれている。
似たドライバ構成のMaverickのようにドライな感じでもなく、万人向きの音質だと思う。

低域:べちょっとしておらず質量両面ほどほどに良。距離が近めで存在感あり。
中域:低域が近いこともあって僅かに引っ込んで感じる。
高域:質量両面、必要十分。シャリつきや刺さりはない。

多層的な立体感もあるが、低域が近いのでこの特色は減衰されて感じる。
解像感は特段強調されていないが十分。音の粒の細やかさという点で少し荒々しく感じるが、その欠点もあくまで10万円以上の機種との比較において。中古市場数万で入手できるならいまでも優れた選択肢。


MUSE HiFi M5 ULTRA / FIIO BTR17 比較感想文

最近 MUSE HiFi M5 ULTRA と FIIO BTR17 という新鋭のBluetoothレシーバー2種を購入したので、使用しての感想文を投げておきます。

この2機種は定価では約35000円(BTR17)と約49000円(M5 ULTRA)と1.4倍ほどの開きがあるものの、フリマでの中古価格は非常に接近しており、31000-33000円程度のレンジで略同等の価格帯として扱われており(2025.3月現在)比較対象として悩ましい存在。
というのもBTR17は人気が加熱して各店の新品在庫が払底していて結果的に中古価格が高く、M5 ULTRAはそもそも定価が高いので若干手を出し難く、BTR17ほどの人気を得ているわけではないという状況がある。逆に考えればM5 ULTRAは(相対的に)安価に入手しやすいオトクな機種といえる状況なのだが、じゃあ実際の音や使用感はどうなのかという部分が皆気になると思う。

スペック比較

M5 ULTRABTR17
発売日2024/11/162024/12/6
販売価格(2025.3)49,900円35,172円
寸法・重量約18×62×100mm
約160g
約16.3×41.2×86.6mm
約73.4g
対応コーデックAAC/SBC/aptX/aptX Adaptive/LDACAAC/SBC/aptX/aptX Adaptive/
aptXLossless/aptX HD/LDAC
入力BT/USBBT/USB
出力3.5mm/4.4mmバランス3.5mm/4.4mmバランス
DACES9038Q2MカスタムES9069Q×2
AMPJAN6418(VT:真空管モード)
不明(TM:トランジスタモード)
切り替え可能
THX AAA-788+
BT ChipQCC5125QCC5181
バッテリー3000mAh1200mAh
有線接続PC / スマホPC / スマホ / ゲーム機
専用アプリ

スペックから読み取れる両機の違いとして顕著なのは「サイズ」「真空管搭載の有無」「アプリの有無」。その他言えることを簡単に書くと、M5 ULTRA はチップ構成については比較的保守的(枯れた)なものであるのに対してBTR17は新しめのものを搭載している。
バッテリーはスペックは大差があるが、実使用ではややこしい事情がある(後述)。

使用感や操作性など

まずスペック上からも読み取れる通り、M5 ULTRAのほうが圧倒的に大きく小さめスマホ並の質量となっている。対してBTR17は半分以下の重量であり寸法も小さい。大きなBTレシーバーというのはかなり微妙な存在で、大きいのであればDAPでいいんじゃない(そのほうが結局音も良いし)となってしまうのだが、M5 ULTRAはなんとか上着のポケットに無理なく入るサイズなのでギリギリセーフといった感じ。
BTR17は軽量コンパクトで印象が非常に良い。ただこれは携帯時の話であり、PC接続で準据え置き機として使用している場合はあまり気にならないポイントで、BTR17の色気のない筐体に対して基盤が丸見えで真空管の光るM5 ULTRAは所有感を高めてくれる点もある。

それよりも問題なのは操作性である。
M5 ULTRAは全ての操作がボタンであり、かつ同じ形のものが並んでいるだけなので、操作性が非常に悪い。ポケットの中で単に音量を上下したいだけなのに誤操作が頻発するので快適とは言い難い。
対してBTR17は音量が回転式のボリュームノブである。
そして、モード変更はスライドスイッチ、その他の曲送りやオンオフがプッシュ式のスイッチと使い分けられていて操作性には圧倒的な快適性がある。ここはさすがは老舗といったところで、成熟度が露骨に違う。
音量が回転式、というのは使用感として非常に重要だと感じていて、直感的操作が可能であること、方向を間違えても瞬時に戻せること、なにより「オーディオ機器を操作している」生々しい感覚が得られる。
高額なDAPのほとんどすべてが回転式のボリュームノブであるのも必然であろう。

バッテリー容量にはスペック上大差があるが、BTレシーバーとしての稼働時間はほぼ同じで、両機とも8時間程度。PC接続で有線DACとして使用した場合、BTR17はバスパワー駆動でほぼ無限だが、M5 ULTRAはバスパワーありでもバッテリーを消費する問題があり、充電ポートを同時に使用しない限りは9時間程度の稼働時間となっている。ただこれは、詳細は後述するが、単に不出来というより、PCモードでは多量の電力消費をしている可能性があり音質面に影響を与えているかもしれない。

入出力はほぼ同じなのだが、M5 ULTRAの4.4mmジャックは品質の低いガリガリといった触感のものが使われていてかなり印象が悪い。BTレシーバーとして使用中、BTR17はアプリからコーデックが選択できるがM5 ULTRAには専用アプリがないため、母機側で選択する必要がある。
基本的に最高音質のLDACが自動選択されるケースは少ないとみえ、aptX Adaptiveになる事が多いように感じられる。LDACは安定性が取り沙汰されることが多いが満員電車でも気になったことはあまりない(両機とも)。

M5 ULTRAは真空管を搭載しているのが売りで、真空管モード(VT)とトランジスタモード(TM)が選択的に使えるのだが、TMには前作のMUSE HIFI M4 でも存在した一部イヤホンやケーブルとの相性問題が存在する。音量の大小とは無関係に、キュルキュルといった感じの無視できないレベルのノイズが常時存在し、不思議なことにこれはTMでのみ起こりVTでは消失する。なので俺はほとんどVTでしか使用していない。

M5 ULTRA 音質面の感想

M5 ULTRAは線が細めでクセもあまりないニュートラルな音質。
意外にもVTとTMの音質傾向には大きな差がない。
他レビュワーの記事では真空管らしい暖かい音とか書いてあるものもあるが、俺の感想としてはそんなことはなくVTでも寒色系でキレがある。音のエッジには若干の柔らかさと耳当たりの良さを感じるが、いわゆるウォームでまったりとした音というわけではない。VTでもTMでもベースとなる音はほぼ同一で、VTだと主に中高音域に余韻・響きが追加されるイメージ。なので、VTであれば中高音域の量感が少しあがり、逆にここを削ぎ落とす感じになるTMであれば見通しがよい音という印象になる。

M5 ULTRAで特徴的なのは、PC有線接続時の音質が随分良く感じられることだろう。
LDACで接続しようともBTと有線接続では差を感じる。
逆に言うと、BT接続時の音質はやや凡庸であり、際立ったものがなく、約5万円という定価であれば俺なら選ばない。
バスパワー駆動にもかかわらずバッテリーのみのBT接続時と稼働時間が大差ない点を考えると、PCモードは音質があがる処理が行われているのかもしれない。またBTR17と違ってBT Chipが古い世代のものを使っていることも理由としては考えられるかもしれない。

BTR17 音質面の感想

BTR17はカッチリ…というか、バキっとした筋肉質な音。
M5 ULTRAと比較すると線が厚く硬く余韻は少ない。メリハリがあって迫力を感じられる明快な音質傾向。
以前からFIIOに親しんでいればすぐ合点がいく、いかにもFIIOらしい音といえる。

M5 ULTRAと比較して面白い点は、こちらはBT接続時と有線接続時で音質があまり変わらない。
厳密には違うとしても、似たような音が出てるなという印象をもつ。
BT Chipの世代が新しいことも関係している可能性がある。
いずれにせよ、どの接続でも近い品質の音を出力できるというのは長所であろう。

別途の給電が要るがデスクトップモードも存在し、出力があがる他、音が雄大になる印象。
確かに音は変わるんだけど、あまり音量をとらない状態だと恩恵は世間で騒がれてるよりは小さいかなと思った。

総評

BTR17は準据え置きもできるBTレシーバーであり、M5 ULTRAはBTレシーバーもできる準据え置き機といった趣で捉えている。この点はサイズ感に現れるメーカーの思惑通りなのかもしれない。

FIIOの音が好きなら利便性も含めてBTR17。
FIIOの硬めの音が好きじゃないならM5 ULTRAに検討の余地がある。

PC接続メインに近い使い方をする場合、追加の電源供給が必要になるとはいえM5 ULTRAのほうが満足度が高いかもしれない。反面、BTR17には老舗ならではの粗の少なさと作り込みの良さがあり、買って失敗だったと思わせることがあまりないだろう。
いずれにせよ両機とも一台で「移動時」「PC接続時」の両方で良い音質を提供できる機器であり、ストリーミングメインになりつつある昨今では状況にとてもマッチした質の良いガジェットである。

Motorola Edge 50S Pro 短期レビュー

Softbankから一括9800円で投げ売りされて話題になったEdge 50S Pro を二週間ほど使用したので感想文を出す。結論からいうと9800円なら(当然だが)非常に良い、ソフトバンク定価の31800円なら悪くはない。無印定価の60000超ではおすすめできない。

端末概要

SIMフリー版のEdge 50 Pro のほぼ同等、ソフトバンクモデル。
RAMが12GB→8GBにNerfされている点と、カラバリにホワイトが有る点が違う。
あとおそらくブロートウェア(プリインストール)も違うはず。

・7 Gen 3 でぼちぼちの処理性能
・実用レベルの3眼カメラ
・IP68防水対応
・ワイヤレス充電対応
・おサイフケータイ対応
・幅73mmと小さめ、186gと軽量

イヤホンジャックやSD拡張など主流から外れつつ有る機能を除けば現状ニーズの高い機能はすべて詰め込んだ上でコンパクトにまとめた欲張りな端末。

外観および筐体


背面はフェイクレザーでカメラ周辺部処理も含めて上々の質感。どことなく垢抜けないデザインが多かった過去のMotorola端末に比して、レベルをあげてきたなと好感触をもった。
ディスプレイはエッジでコンパクトさと相まって手への収まりが良い。
サイド面はやや丸みをおびたマット処理で、傷に強く手への当たりも優しい。
ちなみにSoftbankのEdge 50S Proは初期フィルムもケースもないので別途ご用意くださいの巻。

ソフトウェア

AOSPなAndroidっぽい感じだが、コントロールセンターは今風のものに変更可能。

通信速度表示の設定がなかったり、ホームレイアウトのカラム数がホーム設定ではなくなぜかテーマ設定にあったりところどころ不親切で、他社に対して優位で洗練されている点は感じられなかった。
強烈なクセもないが特段優れた点もない。
Motorolaはどことなく垢抜けなさが目に付くメーカーだなと感じているがその印象は今回も変わらなかった。

カメラ

フリマでの実売価格が近いPOCO F6 との比較を挙げる。理由はたまたま手元に同時にあったから。
注意してほしいのはPOCO F6は処理性能が高くカメラに注力した機種ではないのに対して、Edge 50S Pro はカメラのハードウェア構成は値段の割に豪華で、他のレビュワーからも高評価を得ている場合が多い。順当に考えればEdge 50S が勝って当然では有る。全部メインカメラ+オートで比較。
望遠は当然ながら高額倍率を持っているEdge 50S Pro のほうが良好だった。

色味の違いが大きいが雲の精細感はEdge 50S Pro が勝るか。
Edge 50S Pro は植物が黄緑すぎる。

Edge 50S Pro は明るく、POCO F6 は暗い。

Edge 50S Pro はどのシーンでも緑がしんどいね。
少し前のXiaomiもこんな感じだったけど。

POCOはシソのディテールが死んでるし
その他も全体的にMotorolaがいいかな。

POCOは暗めのタッチが目立って
Motorolaのほうがディテールが良く残っている。

POCOで黒つぶれ寸前の部分もEdge 50S Pro は大丈夫。

明るい部分付近のディテールを良く残しているのはPOCO。

地面の石畳の質感でEdge 50S Pro が優れる。

非常に暗いシーンではEdge 50S Pro が明確に良い。
遠くに見えるのぼりに差が顕著。

総合的にはEdge 50S Pro の画質は価格帯を考えると良好で、シャープネス強め、明るめ、黄色強めって感じだ。ただ植物の色がかなり良くないのが非常に気になる。Pantoneが監修したとか絶対嘘やろな。
ちなみにテレマクロ的な撮影はできません。(Xiaomi 13 Ultra みたいな写りになる)
ピント合わせもあまり精度がよくない。全体的に数年前のハイエンドを想起させる出来上がり。
出力される写真の質はなかなかいいけど、撮影体験としてはそんなに良くない

実際の使用感

普通に使って全体にもっさりしている。7gen3のせいというよりMotorolaの調整不足やろな。
他のレビュワーはサクサクとか書いてる人もいるけど、全然サクサクじゃない。確かにブラウジングしてて固まるとかはないが、要所要素で引っかかり、顔認証も余裕で遅い。3年型落ちのReno 5A より確実に遅い。このロック解除という操作は使っていれば日に何度も行うものなので地味ながらイライラが募ってくる。ロック解除以外も、ところどころで微妙に遅いしひっかかる。Xにポストしようとして誤字を消そうとしてバックスペースを押したら何故か連打になって全部消えたってのも何回かあったね。これは体験としてはワースト。
6万とかで買ってたらギャン泣きする。1万だからいいけどね。

総評

殆ど全部入りの機種で、1万で買うなら超おすすめ。
フリマの3万以上は微妙なライン。各社定価は明確におすすめできない。
もちろんベンチマークでそこまで優れていないという単純な事実はあるが、SoC世代が新しい割にレスポンスに疑問符がつく出来は辛い。
カメラは確かにそこそこ良くて精細感だけ見ればハイエンドに迫る印象は有るけど、Pantoneが監修したというのは大嘘だろという色味をするので期待しすぎないほうがいい。

メイン機種は別にもっていて何らかの用途でサブスマホがほしいならベストバイかもしれない。

vivo 中国版でのランチャー(ホームアプリ)変更

久々に大陸版のvivoを使ったけどやはりかなりクセがあるので備忘録。
大陸版のvivo機はランチャーアプリの変更が結構厄介で、普通のスマホで行う既定設定の変更だけだとホームボタンを押すとシステムのランチャーに戻されてしまう。この部分の解決を手順だけ手短に。
環境はvivo X100 Ultra、Origin OS4。

1.vivo IDを取得する。
普通はランチャーアプリにこんなモノ必要ないのだが、vivoの大陸版では必要になる。
今新規取得がどうなっているのかわからないが、以前取得したときは居住地設定が日本のままでは作成できずで、居住地をインドにするしかなかった。
細かい内容は忘れたが、スマホで取得できない場合はPCから取得する。
ともかく、以下の操作を行うには当該の端末でvivo IDにログインしている状態にする必要がある。

2.システムランチャーの置換を許可
設定 → セキュリティ → その他のセキュリティ設定 → システムランチャーを置換
この部分で「ランチャーの置換を許可」をONに、「ホームボタンをタップしてシステムのホーム画面をロックしてください」をOFFに設定。

3.デフォルトアプリ(既定)の変更
設定 → アプリ → デフォルトのアプリ → ホーム画面
この部分で自分の変更したいランチャーに変更。

通常は3.までで適応完了だが、もしホームを押してシステムランチャーに戻される場合、
デフォルトアプリを変更した後ホームを押さずに再起動。

TECLAST P85T (Allwinner A523搭載廉価タブレット)

昨年11月頃にTECLAST P85Tという廉価タブレットを買いました。
割引込みケース付き9500円。

廉価タブレットの世界というと、だいたい3万くらいまでの価格帯が中心で、数年前まではchuwiを中心にAlldocubeやTeclast等タブレットに特化した中小規模メーカーが多数乱立・占有する状況だったのが、Xiaomi(redmi)、realmeなど大企業の参入が発生し、中小規模メーカーはさらなる低価格帯へのシフトを志向。
最近では、以前は存在しなかった1万円以下の製品も増えてきている。

1万円以下ともなるとさすがにスペック面での割り切りが必要で、まずはSoCや記憶容量、ディスプレイ、Widevineなどに影響がある反面、逆にここは押さえているというセールスポイントをもった製品が多い。P85Tもそのような製品のひとつで、この価格でWidevine L1を実現し、またイヤホンジャックを搭載している。
つまり、ごろ寝で動画視聴しかしないなら結構いいぜ!って推し方をしてる。

内容物と製品の質感

9500円のタブレットはこんな箱。

内容物は本体と充電器、充電ケーブル。10W充電器なので、当然速度はあまり出ない。
無いよりはマシだが、なくてもいいかもな。
フィルムは最初から添付済みだが、ホコリが混入して浮いていた。
別にこの値段だしなぁ…と思って剥がして使った。

表側はぱっと見、とても普通。
ディスプレイ面はガラスなのか硬質樹脂なのか微妙な質感。
なんだかインカメ付近を触ると平滑ではなくモコモコしている。パ、パーツ詰まってるんですね…って感じ。設計どうなってるんすかね。
多分このモコモコのせいでフィルムが浮いてホコリが入ったんだと思う。

裏側もデザインは普通、特段優れてはいないが無骨寄りの金属筐体で質感は悪く無い。
悪くはないが、表側がモコモコしてるのが気になりすぎて、裏面の質感が高いことに意味がない。
金属なので同クラスの中では重め。
裏側もフィルムが最初から貼られているが、マット系なのでそれほど必要性がない。
本体右側に音量と電源ボタンがある他、インターフェイスとしてUSB Type-C、3.5mmオーディオジャック、Micro SD スロットがある。スピーカーは当然モノラル。

公式ケースを着けるスタンド機能があるんだけど、なぜかスタンド使用すると底面側になる方にイヤホンジャックがありスタンドで横置きしていると実質使用できない。
カバーでの画面オンオフには対応していた。

実際の使用感について

最近の廉価タブレットで採用が増えているAllwinner A523は実際どうなのか?
結論からいうと、とても動作がもたつくので、これが2023年令和最新の製品であることは忘れよう。
なぜかRAMは8GB積んでいるのだけどSoCに対して過剰で意味は全くわからん。
Widevine L1の表記は偽りなしで、実際にHD再生が可能(Netflixは確認してない)だが、本製品のディスプレイ解像度はHD止まりなのですごくキレイという感じではない。
それでも「画面は高解像度なのにWidevine L3」の製品よりは普通にキレイに見える。

Allwinner A523で非常に厄介なのは、性能が低いことより電池の消耗が異常なことだ。

使用時もガシガシ減るんだけど、待機時の消費電力が半端ない。
使ってようが待機してようがほぼ同じようにどんどん減り、放っておけば勝手に数時間で0になる。
これアプリほぼいれてないほぼバニラだぞ。どういうことなんでしょう…
充電も非常に遅いので、使用時以外は電源オフが基本となるが、起動の立ち上がりも当然遅い。
うーんきついっす!

カメラについては画質が本当に終わっており、QRコードが読み込みできない。
撮影に向かない記録用とかそういうレベルではない。
飾りにもなってないので完全オミットで良かったと思う。
10W充電器と4GB分のRAMとカメラと変なフィルムを外して1000円引いたほうが良い。

OSはAOSPっぽいやつだけど、システムUIにかなりの数の英語が残っていたり、変な通知がきたりする。なんか怖いね。

良いところは下記。

・金属筐体で価格の割にはしっかりしている
・Widevine L1
・イヤホンジャック搭載

だめなところは下記。

・基本性能が低い
・電池の消耗が異常
・カメラが使い物にならない

総括すると、動画を見たいときだけ起動する気の長い人にはギリギリ需要があるかもしれない…くらいの機種で、これを選ぶなら数千円足してもう少し上の機種を検討すべき。
Allwinner A523は地雷なのがほぼ確定したのでこの価格帯の製品は無視した方がいい。

2024年(8gen3世代)のカメラスマホについて

2022年までの各社スマホのカメラ進化というのは、メインカメラでの昼夜の写りをブラッシュアップし続けている印象だった。使用率が一番高い撮影モードを強化するのは当然のことだ。

ここがSnapdragon 8 gen 3 世代(MTKを積む旗艦級機種も増えつつあるが)、つまり2023年の後半から2024年の前半に出現するハイエンド機種では、別の付加価値を持って登場するものが多いだろうと個人的には予想している。理由はメインカメラの単純性能では、味付けの差はあれど、飽和・頭打ちしていて、別途付加価値を付与できるかどうかが製品の魅力 = 競争力に直結する状況にあるから。

フォルダブルスマホのような機種も広く見れば頭打ち市場で付加価値を模索するアプローチの一環だが、カメラの話とは関係ないので今回触れる話題ではない。カメラ重視型のスマートフォンについての話に限ろう。

振り返って2021年の機種と2022年の機種を比べると、明確に夜景HDR処理の世代差が存在する。
つまりこの期間は各社、比較の俎上にあげられやすい低照度性能の向上に注力したとみえる。
2021年のカメラスマホであるX60PPであっても、2022年のカメラまぁまぁスマホ Oneplus 10 Pro より実は白飛び耐性が低い。

そして今年、2023年は各社試行錯誤と静観で姿勢が別れた年であると感じる。
Xiaomiは 13 Pro で望遠レンズの使い勝手を、13 Ultra でカメラのような撮影体験を、OPPOは自社チップ(前年もだが)と最高クラスのハードウェアによるスペックの暴力を、HonorはXiaomiと同様のテレマクロとオート撮影の使い勝手、vivoやSamsungは低照度や望遠といったそれまでの長所をさらに磨く、挑戦と保守の姿勢が分かれる時期だった。
この中で特に成功を収めたと見えるのはXiaomi 13 Pro / Honor Magic 5 pro の望遠のテレマクロで、Xiaomiは14世代で無印にも搭載する他、他社でも同様の機能が流行する兆しが見られる。なにせこの機能は実際に使い勝手が非常に良い。出番が多い機能が重視されるのは当然のこと。

勿論変わったフィーチャーを持った機種は以前から存在していて、その最たるものではFind X3 等で採用された顕微鏡マクロがある。Oneplus 8 Pro のフォトクロミック撮影も独特なものだった。唯一的なものとはいえなくとも、Samsungのように望遠性能に注力することも磨き上げた一芸としてユニークだろう。Pixelのように現実的な色味の再現に力を注ぐのも良いアプローチのひとつだと思える。そういえば温度測定なんてのもあったが、まぁカメラの話ではないね。しかしユニークなフィーチャーが受け入れられ定番機能となるかどうかはまた別の話。顕微鏡があるからFind X3を買おうという層は少なかったとみえ、次の世代では廃された。

このような背景を踏まえると、2023~2024の期間に登場する旗艦級スマートフォンには、当然前世代よりブラッシュアップされたメインカメラの撮影性能が求められるが、もはや通常仕様では必要な性能を各社が満たしているため(味付けの差は考慮しない)、これまでにない撮影体験や使い勝手の提供で差別化を図り自社製品をアピールする流れが主流になると考えている。

既に発表されているものではXiaomi 14 シリーズのテレマクロ継続および無印への搭載と、14 Pro での可変絞りによる光芒の表現。iQOO / vivoのテレマクロ搭載。
他、AndroidがまだiPhoneに届いていない動画分野での進歩も期待される。

テレマクロが流行の一つになるのはもはや確定的で、実際、有無が使用感に直結するので定番機能になるのは間違いないと思っている。他に変わったフィーチャーや使い勝手を搭載してくる機種がいかほどでてくるか、何を売りにしてくるのか、それは今から楽しみである。

2022年から2023年のメインカメラの質の進歩は大きなものではなかった。
多くのユーザーに受ける新機能となると、そう簡単に開発できるものでもないから、保守的な姿勢をとるブランドも出てくるだろう。

そうなると、通常の撮影の質は2023年の機種でも十分に満たしているし、昨今の円安もあって高額が見込まれる新型機種を購入するよりも、2024年のトレンドになりうるテレマクロを搭載した既存機種…つまり、Xiaomi 13 Pro やHonor Magic 5 Pro が、中古市場を含めてあらためて株をあげてくる可能性もあるかもしれない。実際、光芒に魅力を感じず、テレマクロに魅力を感じるのであれば、Xiaomi 14 Pro ではなく 13 Pro で足りる場面が多いはず。旧世代と明確に差をつけて新型機を売ることができるのか。各社の新世代機に注目したい。

Xiaomi 13 Pro / Magic 5 Pro 写真比較レビュー

テレマクロ持ちのGMS対応上位機種比較。(テレマクロは少しだけ触れる)
Xiaomi 13 Proは Xiaomi 12S との比較をすでに行っており、会社が同じこともあり撮像傾向もあまり変わらず劇的な差異もなく、メインカメラについていえばそこまでの差はなかった。1inの威力とは…。
今回は会社も違うので傾向の違いが出ると思う。
昼景は全てAIオフオート、夜景は全て夜景モード、Xiaomi 13 ProはLeica Vibrant統一。

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