エッジディスプレイスマホの画面保護フィルムについて

長々と記事書いてるけど結論からいうと下記の「●UV硬化式TPUフィルム」が現状(2025年3月時点)ベスト。
Xiaomi 14 Ultra などの「マイクロクアッドカーブ」なディスプレイにぴったりのフィルムは存在を含めて不明。平面部が広いので普通のフィルムでいい気はする。

●UV硬化式TPUフィルム
最近Ali Expressに増えてきた良品。
ベースは普通の柔らかいTPUフィルムだが、貼付け後にUV照射することで表面が硬化し、ガラスフィルムとまではいかないがPETフィルムに近い硬さと指ざわりに変化する。貼り付けは慣れると簡単。
硬化前に爪で気泡を追い出したりすると見た目がよくない結果になりやすいので、きっちり付属のヘラなどで平滑に施工するのがポイント。
硬化するのは表面で、接着面が硬化するわけではないので、UVレジンガラスと違って接着後に力が加わり浮いてもリカバリ可能な点も優れている。単価も安く、数百円で3枚セットくらいの値段で売られていて消耗品として使い倒せるし、近い画面サイズのものは使い回しも利く。
UV Curing Film などの単語で検索すると見つけることができる。

以下は旧来式のフィルムについて。

TPUの全面フィルム
ふにゃふにゃのぺとぺとのやつ。
柔らかいのでエッジの曲面にも張れて全面を保護できる。
新規に貼るのは少し面倒で、貼り付けツールが付属するものも多い。
気泡が入っても大体数日で消えるので焦って剥がさないように。
使い勝手はどうかというと、透明感はあるがぺとぺとしていて滑りは全く良くない。
グリップが良いともいえるので、端末を持ち上げるときなんかは安定感があるが、手に限らずなんにでもくっつくので端からはがれやすく、柔らかいので浮いた箇所からちぎれたりするのが難。
剥がれてもその部分を水洗いしてホコリを落とせばくっついてリカバリできるが、防水性も関係するので端末と応相談。
出荷時に最初から貼ってあるやつは大体これだが、2023年現在、中華スマホのデフォフィルムは国内で売られているものと表面処理が異なり、ぺとぺと感を抑えた優秀なものが多い。つまり傷まない限り張り替えないほうがいいってことだ。

●マット等加工TPUの全面フィルム
国内ではあまり見ないが、Aliなんかに少数存在。
粘着面は普通のTPUだけど、外側がマットな質感だったり硬質フィルムとの二重構造の加工などになっている。このおかげで、全面を保護できるTPUのメリットを維持しながら、手やものにくっつきやすいという大きな難点が解消されていて使い勝手のいい存在。
問題はマット加工の場合は画面が少し磨りガラスっぽい見た目になり視認性が落ちる。
二重構造のものの代表格はNillkinの非ガラスタイプフィルム。

●PETフィルム / PETの各種加工フィルム。
従来からあるおなじみのフィルムがこれ。モノによりマット等加工されているものもある。
硬いというかコシ・ハリがあるタイプで、エッジの曲面には対応しておらず、エッジディスプレイの機種の場合エッジの直前までの範囲しか覆わないようになっている。これは一見心許ないように思えるが、画面を下にして置いた場合に接地する部分は保護されているので、むき出しのエッジ部分が傷つくケースは案外少ない。
貼り付けも最も簡単なので、なかなか手頃で良い選択。製品数も多い。
貼り付け部分の終端に僅かな段差が生じるので、さわっていて気になる人は気になるかもしれない。

●エッジを覆わないガラスフィルム
保護する範囲でいうならばPETフィルムと同じで、そのガラス版ということになるが、こちらはおすすめできない。ガラスは良品でも厚みがどうしてもあるため、保護面・非保護面の境界の段差が操作上強く感じられるから。指が引っかかる感触を毎日味わいたくはないだろう。
仮にこれで気にならないなら傷だってどうでもいいだろうし、もう裸でいいんでね?

●フチだけ吸着のエッジ対応ガラスフィルム
国内でエッジに対応して売られているガラスフィルムは9割これ。
大抵「気泡が入らない!」と意気込んでいるが、構造上、そもそも密着しておらず粘着部分以外全部気泡みたいなものなのでゴミ。すぐ外れるし、タッチ感度も終わっている。
指紋認証も基本通らないと思っていい。一番ダメなやつ。

●全面吸着のエッジ対応ガラスフィルム
数でいうとかなり珍しいが、存在する。
タッチ感度はほとんど落ちないし、指紋認証も若干の感度低下はあっても実用できるレベルで、何より粘着範囲が大きいので簡単に外れたりすることもない。
上手く貼り付けることができればベストといっていい性能だが、エッジディスプレイの曲面構造にあわせてドンピシャで貼ることが常軌を逸してとんでもなく難しく、失敗するのが普通といっていいレベルのため玄人向けで、購入するなら何度も挑戦できるよう複数まとめてをおすすめする。例外的に、Nillkinの出しているシリーズであれば、位置決めの補助ツールが付属するので多くの人におすすめできたのだが、最近のNillkinガラスフィルムは後述のタイプに置き換わりつつある。
尚、Aliなどでは全面吸着をFull Glue、フチだけ接着をEdge Glueと呼び分けているので欲しい人は機種名とFull Glue Glassなどを組み合わせて調べると良い。
Nillkinのがあれば若干高くはあるが数枚(失敗も見込んで)買ってみると快適だと思う。オススメ。
だが先に述べたように置き換えが進んでいてもうこのタイプがあまりない。旧型の機種であればまだ在庫があるかも。

●フチと指紋センサー吸着のエッジ対応ガラスフィルム
最近のNillkinのガラス製品がこれ。フチだけガラスフィルムの改良版で、指紋センサー部分にも吸着面を設けて指紋認証が使えるようにしたもの。全面吸着より貼り付けの難度は下がるが、見た目に違和感がでるので個人的な印象はかなり悪い。

●UV硬化レジン式ガラスフィルム
ガラスに粘着部分がなく、UVライトで硬化させるレジン液を用いて画面に接着するタイプのガラスフィルム。ガジェット系ブログで割と頻繁に最強扱いされているが、その事について俺は疑問に感じている。
タッチ感度と指紋認証が何も貼っていないのと同レベルで、上手く施工できれば性能的には最高。
施工が絶望的に面倒くさい(開口部マスキングとかレジン臭の換気など)のが最初にして最大の問題。
また、一度貼れても四周のどこかから力が加わり僅かでも浮いてしまった場合、粘着面で接着する他のフィルムとは違って一度固まったレジンに再び接着する力はない。一度剥がれた部分は剥がれたままになるってこと。そしてエッジディスプレイの今どき大きなスマホをポケットに入れていれば、画面すべてに力を加えないということは無理というもの。端っこから浮いてくるのが関の山だが、浮いた部分は点灯時はあまり目立たないのは幸いか。貼り付けの難度が高いのに快適に使用できる寿命が短いというのは俺はあまり好きではない。
欠点を割り切って保護と滑りを求めれば良い選択であることは違いない。

●液体系コーティング
論外。
効果がゼロではないとしてもおすすめできるようなものではない。
完全な裸運用よりはマシかも知れない程度。滑りは多少よくなるかもしれないが保護は期待できない。
そもそもの話、保護フィルムは本体の傷を防止すると同時に自身に傷が入った場合交換できることが重要なのに、液体系はこのメリットを持っていない。
技術が進歩すればよい選択肢になる可能性はある。今のところ無意味。

●番外:裸運用
キツイ。現状のディスプレイ技術レベルでもまだまだキツイ。Gorilla Glass Victusなどは耐傷性を謳っているが、はっきりいって余裕で一瞬で傷がつくので話にならない。微小な砂粒としてそこら中に存在している石英によって傷つくレベルの硬度である限り、この問題は永遠に解決しない。

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